『絵本の読み方選び方』を実践して感じた読み聞かせの効果
- 絵本の効果的な読み方を知りたい
- 子供のためになる絵本を知りたい
- 読み聞かせは感情込めて丁寧にしなきゃと思っている
- 子供への読み聞かせを面倒に感じる
という方へ。
忙しい毎日の中で、子供と向き合える時間は限られています。気が付けば、子どもとのコミュニケーションやふれあいが不足していないでしょうか?
絵本は、少ない時間の中でも子供と向き合うことができる愛情表現のツールです。
子供が2ヶ月の頃から絵本の読み聞かせを取り入れています。
そこで、この記事では『絵本の読み方選び方』を読んだ感想と、子どもと親の心を育てる絵本の読み聞かせ実践中の進捗をまとめました。
- 頭と心を育てる絵本の読み方
- 読み聞かせが与える脳への影響
- 絵本の選び方
がわかると思います。
最後までお読みただけると嬉しいです!
絵本は「普通」に読む
絵本を読み聞かせするときは、ゆっくりはっきり、分かりやすいように抑揚をつけて読んだ方がいいと思っていました。
実は、ゆっくり読むことは不要。子供は右脳が優位なため、1枚の絵のように絵本を見ています。ゆっくり読むと、子供にとっては遅すぎて集中がそがれてしまうのです。
自然なスピードで読んだ方が絵本をしっかり見てくれるようになりました。
私がついやってしまうのは、感情を込めて声音を変えて絵本を読んでしまうこと。実はこれは、大人の価値観を押し付けているのと同じなんです。
子どもは、先入観のないまっさらな状態。自分で感じて考えるという機会を奪ってはいけないのですね。
子どもの「もう一回!」にも快く対応できるようになった
絵本の読み聞かせをしていると、同じ本やページを何度も読みたがることってありますよね。
以前の私は、子供に理解させようと頑張って読んでいました。なので、子どもの「もう一回!」攻撃にウンザリしてしまうときがありました。
普通に読んでいいと知って、良い意味で読み聞かせに無駄なパワーを使わなくなりました。
「もう一回!」と言われても、快く対応できるようになりました。
「読んであげている」のではなく、親子で一緒に楽しみながら絵本を読むことができるようになったと感じています。
意外と盲点「読んだら褒める・認める」
絵本を読み聞かせた後、子どもを褒めていますか?
絵本を読み終わった後に何を褒めるの!?と思っていました。
読み聞かせで「子どもの心を育てる」ためには、自己肯定感が大きく関わってきます。
絵本の読み聞かせは、子どもと一対一のコミュニケーション。子どもは、自分に向けられている愛情をしっかり感じ取っています。
読み聞かせの後に褒めることは、子どもが「無条件で愛される存在」なのだと自分を肯定できるようになります。つまり、自己肯定感をアップさせることに繋がるのです。
褒め言葉が見つからないときは定型文を用意しておく
絵本を読んだ後に褒める・認めるということはわかったものの、実践してみると意外と難しい。
親なのに、褒めポイントがなかなか見つからない…
思い浮かばなければ、定型文を作っておくことをおすすめしています。参考に、私がよく使う定型文はこちら。
- 聞いてくれてありがとう!嬉しかったよ。
- 集中して聞いてくれてありがとうね。
- 最後まで聞いてくれてありがとう。
子供に「聞いてくれてありがとう」と伝えると、まんざらでもない顔をしてくれます。
褒める・認めることにフォーカスすると、今まで以上に子どもを観察するようになります。
少し文字数の多い絵本を読み聞かせしたときに「文字が沢山ある本だったけど、集中して見てくれてありがとう。」と伝えると、文字を読む練習をしていました。
褒める・認めることは、本当にやる気スイッチをONにするのですね。
褒める・認めるというのは、特別すごいところを探すことではなく、日常で出来ていることを肯定してあげることだと思います。
絵本は親の脳にも影響を与える
人の脳は、人称、時間、否定を理解できません。
例えば…誰かを褒めると、脳は「自分が褒められた!」と感じたり、過去の嬉しい体験を思い出すと、脳は「いま嬉しい!」と感じます。
走るとダメ!と言われると、脳は「走る自分」をイメージしてしまいます。
まるで鏡の法則みたいですね。
つまり、子どもに読み聞かせをしていると、親も同じように自己肯定感を高めることができるのです。
絵本を選ぶ際は、自分の存在を肯定できるポジティブな内容の絵本もレパートリーに入れてみることをおすすめします。
子どもの脳と心を育てる絵本の選び方
ベストセラーから新作まで、世界には数えきれないくらい絵本が存在します。
その中で「子どもの脳と心を育てる絵本」を選ぶポイントは7つあります。
- ストーリー展開がわかりやすい(絵と文章が対応している)
- はじめは生活絵本から
- 対象年齢は気にせず、子どもに合ったもの
- 韻を踏んだり繰り返したり、リズム感のあるもの
- 喜怒哀楽が体験できるもの
- ジャンルにこだわらず、様々な体験ができるもの
- 芸術を体験できるもの
私は現在、150冊ほど絵本を所有していますが、名作と呼ばれる絵本ほど上記のポイントをしっかり押さえている印象があります。
読み聞かせに特にオススメしたい絵本5冊
『絵本の読み方選び方』で紹介されている「おすすめの絵本」を実際に読んでみて、特にオススメしたい絵本を5冊ご紹介します。
① わたしとなかよし
2歳向け。自分は大切な存在なのだと気付かされる一冊。子どもに自分を大切にしてほしい、自己肯定感が低い大人にもおすすめの一冊。文章量は少なめなので、子どもの集中力を維持しつつテンポよく読めます。
② まるさんかくぞう
0-1歳向け。とにかくリズム感が良くて読んでいる方も気持ちがいいです。子どもも、フレーズをすぐに覚えて口ずさんでいます。個人的に紙が分厚くてめくりやすいのもありがたい。
③ かみさまからのおくりもの
ママと子ども向け。子どもの個性をさらに愛おしく感じられる一冊。我が子はどのタイプかな~と考えながら読むのも楽しいです。1歳半の我が子も楽しんで聞いてくれていました。
④ だいじょうぶだいじょうぶ
3歳向け。「何があっても大丈夫」ということを子どもに伝えることができる一冊。この絵本のおかげで、我が子は不安なことがあると「だいじょうぶだいじょうぶ…」と唱えるようになりました。
⑤ きょうはなんてうんがいいんだろう
5-6歳向け。運が良い!と前向きに生きるオオカミのお話。読んでいるうちに、小さなことにも感謝する気持ちを思い出させてくれます。少し文章量は多めですが、適度に擬音が使われているので5歳以下のお子さんでも聞きやすいです。
絵本を賢く買う方法
絵本って結構いいお値段しますよね。たくさん絵本を読んであげたい一方で、値段を見て買うのを躊躇してしまいます。
買ったはいいけど、読んでくれない可能性もあるし…
私は、なるべく安く絵本を購入するために、中古で購入する、サブスクを利用する、図書館で借りるの3つの方法で本を購入しています。
絵本を中古で購入する
絵本を中古で購入するメリット・デメリットをまとめました。
- 新品より安く購入できる
- 子供が乱暴に扱っても寛大になれる
- 衛生面が気になる人にはおすすめしない
- 保存目的には向かない
新品で購入すると「キレイに使ってほしい」と思いが強くなり、破いたり落書きする子どもに怒ってしまうことがありました。中古であればイライラせず寛大になれます。
破いても落書きしても怒らなくなったら、不思議と子どもが絵本を乱暴に扱わなくなりました。
中古本は、購入するお店によって保管方法やクリーニングもまちまちです。私は、購入した絵本が届いたら、本の表面と側面も除菌シートで拭くようにしています。
お気に入りの絵本は保管しておきたいですが、中古本はやはり中古。もし、何十年と保存したい場合は新品を買うことをおすすめします。
私が中古本を購入する際によく利用するのは、ブックオフオンラインです。読まなくなった本はついでに買取に出して本を買う資金にしています。
絵本のサブスクを利用する
絵本を150冊以上所有する私がおすすめする「絵本のサブスク」をご紹介します。
- 子どもの成長に合わせた本を厳選してくれる
- クリーニングして家に届けてもらえる
- 様々なジャンルの本と出合える
- 衛生面が気になる人にはおすすめしない
- 自分で中古本を買った方が安い場合がある
- 本が選べない・被る可能性がある
サブスクならば、しっかりクリーニングと検品をした本が届くので安心です。
親のチョイスだと、どうしても偏ってしったり、迷って選べなかったりしますよね。毎月3冊ずつ子供の成長に合わせて絵本をセレクトしてくれるので助かります。
もちろん、自分で選んだ方が好きな本を選べるし、価格を比較しながら購入することができます。ですが「何が届くかお楽しみ」「自分が普段選ばないような絵本に出会える」という体験ができるのは絵本のサブスクならではだと思います。
図書館で借りる
- 様々なジャンルの絵本を読める
- 無料で絵本を読める
- 子供の反応を見てから買うことができる
- 人気の絵本は順番待ちになる
- 図書館まで行かないと読めない
- 返却期限がある
図書館の良いところは、お金をかけずに本が読めるところ。まずは借りてみて、子供の反応を見てから買うか買わないか判断することができます。
買ったはいいけど読まなかった…を防ぐことができます。
図書館の場合は、自ら足を運ばないといけなかったり、順番待ちや返却期限があるのが難点。なので、子どもが自分で行けるようになってからの方が利用頻度は高くなりそうです。
読み聞かせを実践した効果?言葉が早かった我が子
生後2ヵ月のころから読み聞かせを実践してきたおかげなのか、子どもが1歳になると驚くスピードで言葉を覚え始めました。特に、耳で聞いてマネするのが上手にできていたように思います。
公園で出会った親子や保育士の先生からも驚かれていました。
絵本のフレーズを覚えて会話の中で使ったり、見た映像や会話の言葉から連想して絵本を出してきたり、子どもはしっかり絵本の内容を覚えているのだなと実感しました。
私は他にも、語りかけ育児を実践したり、毎日のように童謡を歌って聞かせたりしていました。なので、一概に読み聞かせだけの効果とは言い切れませんが、絵本のおかげで子どもと共通の会話をたくさんできるようになったと感じています。
もともと自己肯定感がとても低かった私。読み聞かせを実践するうちに、少しずつ「そんな私でもいい!完璧。」と自分を励ませるようになってきました。
まだまだ実践途中なので、変化があればまた追記します!
『絵本の読み方選び方』を実践して感じた読み聞かせの効果|まとめ
私はもともと本が大好きです。『絵本の読み方選び方』を読んで、娯楽だと思っていた絵本が頭と心を育てるなんて驚きでした。
『絵本の読み方選び方』は必要なパートだけ読んでもわかりやすいので「読み聞かせに興味はあるけど忙しくて時間がない!」と思っている方こそ読んでみてください!