知的障害の弟にスゴイ!と感じること|家族から見た弟
私の弟は、産まれたときから知的障害をもっています。
知的障害といっても、人によって特徴は様々だと思いますが、
弟の場合は…
- 知的障害
- 自閉症
- コミュニケーション障害
が合わさっています。
小学校〜中学校では、大多数と「違う」という理由で差別や普通学級の子たちとトラブルも結構ありました。
空気のように過ごしていたかった私にとって、弟は平穏を揺るがす脅威でしかなかった。
大多数の人にはできない凄いところ、学ばなければいけないところが沢山あったのに。
私が気にしていたのは周りの目ばかり。弟自身には全く目を向けていなかったんです。
今回、家族にインタビューして「弟のココが凄い!」という部分をまとめて棚卸しすることにしました。
家族が尊敬する知的障害をもった弟のスゴイところ
すごいところを4つまとめました。
①純粋で素直で鈍感
自分の子供の頃を振り返ると、幼稚園の年中くらいから損得感情や欲、意地悪な心はあったと思います。
徐々に年齢が上がるにつれて、純粋さと素直さに曇りが出て、自己嫌悪することもしばしば。
弟は、見た目には大きくなりましたが、中身は3歳児かな?というくらいピュアで素直です。あと、いい意味で鈍感力高め。
数名でヒソヒソしたりする陰湿な意地悪はそもそも気付きません。
大多数の人は「もしかして私のことかな…?何かしたかな…」と不安になるような場面でも、弟は自分の世界にいるので心を乱されることがない。
言いたいことはキッパリ本人に分かりやすく伝えないと伝わらないです。
弟を見ていると、無駄な悩みを自分で作らない、鈍感さもとっても大切だと気付きました。
②出来事をイメージとして記憶できる
物の配置とかよく覚えてます。
あと、誰が何を言ったのかも覚えていて、1人で回想しながら喋ってます。
記憶力に関しては、真似したくても真似できないです。
③決めたことは何が何でも必ずやる
ザ・ストイック!柔軟さがないとも言えますが…
とにかく自分で決めたことは、雨が降ろうが雪が降ろうが、体調が優れなくてもやります。
体調良くないなら、休みなさいよと思うけど、そのストイックさは尊敬します。
目標、やりたいことがあるのに「今日は疲れたから」「帰ってからじゃ何もする時間ないよ」と自分に言い訳することが多い私。
自分を小さく律して踏ん張ることって、未来の自分のために重要なことだよなぁと、しみじみ思いました。
④相手の心を理解する
「これ言ったら嫌味だよな、傷つくよな」と分かっていながら、感情が抑えられずに言ってしまうことってないですか?
弟は絶対に他人が嫌がると分かっていることはしないし言いません。
これって結構、精神性が高くないと出来ないと思います。
特に旦那さんにいらぬ一言を言って理不尽な思いをさせていることが多いので、改めたいと反省…
知的障害の弟にスゴイ!と感じること|まとめ
実家で弟と一緒に暮らしていたとき、よく衝突してケンカしました。
昔を思い出すと、もちろん楽しいことは沢山あったけど、記憶に色濃く残っているのは、悲しかったり、悔しかった思い出たち。
思い出してはため息をつくばかりで、肝心の弟の「良いところに目を向ける」ということをしたことは一度もなかったです。
大多数の人ができないことができる弟はやっぱり凄いし、こんなに特別な彼が家族で良かったなと今なら思えます。